2024.01.10 お役立ち情報
うつ病は、うつ状態のみが認められる病気です。
これに対して、双極性障害は躁状態とうつ状態が繰り返し現れる病気です。
双極性障害にはⅠ型とⅡ型がありⅠ型は、激しい躁状態が特徴的で、幻覚や妄想を伴うことがしばしばあります。
Ⅱ型は、軽躁状態とうつ状態を繰り返すもので、少し元気な状態が数日から数週続いたかと思うとうつ状態を繰り返すもので気づかれにくいです。
双極性障害のうつ状態の症状は、うつ病の時とほとんど同じなため初めてではなかなかうつ病なのか双極性障害なのか区別がつきにくいです。
これまでの経緯や躁状態がないのかなど丁寧な問診が必要とされます。
治療では、うつ病には抗うつ薬を使用しますが、双極性障害の患者さんに抗うつ薬を使用すると躁転したり症状が複雑化したりなど悪化するため、うつ病か双極性障害かを鑑別診断することは大切になります。
双極性障害のばあい、第一選択薬は気分安定薬となります。(場合により双極性障害でも抗うつ薬をやむなく使用することもありえます)
また、男女比や発症年齢についてですが、双極性障害は早い方は、10代から20代前後、男女比はあまりないようです。うつ病は、30から40代が発症しやすく男女比は1対2で女性のほうが多いといわれています。
再発率は、双極性障害のほうがしやすく治療にも時間がかかります。
このように、同じうつ状態を呈する病気ですが、うつ病と双極性障害では症状の経過や予後、治療方法もかわるため精神科でしっかりと診断、治療してもらうことが重要です。
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